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10月で世界の人口は70億人に。「70億人」ってつまりどういうこと?『未来館』で体感しよう!

2011年10月 3日

2011年10月31日、世界の人口はついに前例のない70億人へ到達します。

「70億人」と聞いても、あまりに大きすぎる数字で、リアルにイメージができません。しかし「世界中の人を満員電車のようにギューッと詰め込んでみましょう。さて、そのとき、どのくらいの面積が必要になるでしょうか?」なーんて聞かれると「ん?なに、なに?」と興味がわきませんか?  ※問いの答えは記事の末尾で紹介します!

こんなユニークな切り口で、人口70億人の問題をさまざまな角度からわかりやすく解説してくれるのが『日本科学未来館』(東京都江東区青海:通称『未来館』)。

10月1日から31日までの1ヶ月間、世界初の有機EL球体ディスプレイ「Geo-Cosmos」(ジオ・コスモス)を使って、国連機関の『国連人口基金』と連携し、特別実演"70億人の世界"(約15分/1日2回実演)を行っています。

Gio-Cosmos画像

直径約6m、有機ELパネルを10,362枚貼り込んだ世界初の球体ディスプレイ「Geo-Cosmos」(ジオ・コスモス)。1000万画素を超える高解像度で、宇宙に輝く地球の姿や、地球に関するさまざまな映像を大迫力で映し出すことができる。

人口が増えるとどうなるの?

そもそも人口が増えると、地球上にはどんな問題が起こるのでしょうか。

国連人口基金によると、人口70億人問題には、「貧困・不平等」「環境」「若者」「女性と少女」「性と生殖の健康権利」「高齢化」「都市化」という7つのキーワードがあげられています。

人口が増えることは、発展途上国にとっては貧困問題や女性問題に直結します。一方で、先進国においては、都市の一極集中や高齢化問題と結びつきます。もちろん地球上の資源や生態系への影響といった問題もあります。つまり"人口70億人"とひとくちにいっても、置かれている環境によってポイントはさまざまに変わるのです。

「人口問題については、何をどうすればいい、どうすれば解決できる、というはっきりとした答えがありません。だからこそ、私たちは人口70億人の"事実"と"データ"を科学の目で示すことで、必要以上におそれることなく、まずは自分の身近な問題として置き換えてもらうことを目的にしています」(日本科学未来館 科学コミュニケーター 岡山悠子さん)

70億人が日本人と同じ生活をしたら、地球は1個じゃ足りない!?

食糧やエネルギーを大量に消費している日本人の生活。世界中の人が日本人と同じ生活をはじめてしまったら、いったいどうなるのでしょう。なんと、地球は1つではとうてい足らず、2.4個分も必要になってしまうのだそうです。

"地球1つ分"の生活をするために、人口70億人を抱える地球のために、日本人である私たちには何ができるのでしょうか?

「給食を残さない」「電気を節約する」「発展途上国に寄付をする」etc...。今回のGeo-Cosmos(ジオ・コスモス)の特別実演は、子どもから大人までひとりひとりがそれぞれに、自分のできるアクションを見つけるヒントになるはずです。

期間中は館内に、自分が考えた「アクション」をカードに書いて掲示するコーナーも。70億人問題へ向けて、みんなはどんなことを実践しようとしているのか、多くの来館者と共有できます。

「ぜひ、親子でいらしてください。"勉強させなきゃ"と構えなくても(笑)、球体ディスプレイに映った美しい地球の映像を見るだけで、きっと何かを感じていただけると思います。子どもたちの感性はとてもユニークで、私たち科学コミュニケーターも日々驚かされることばかりです。お子さんが普段何を考えているのか、どんな考えを持っているのか、もしかしたら思いもよらぬ感想が聞けるかもしれません。親子の会話が深まるきっかけになれたら、とてもうれしいですね」 (岡山さん)

今回のGeo-Cosmos特別実演で使用する映像には、ドイツ人アーティストのインゴ・ギュンター氏の作品も。地球環境へアートを通じて多くのメッセージを発信してきたギュンター氏の、クリエイティブな映像も必見です!

※文頭の問いの答えは「香港とほぼ同じ面積」でした。


(飯田陽子)

【取材協力】
日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/

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