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IWCJが小学校で「世界の暮らしを知る」出張授業を開催!

2012年1月20日

リトルアンバサダーを主催するIWCJ財団(International Women's Club JAPAN) が、小学校に出向いて出張授業を行っていることをご存知でしたか?

リトルアンバサダーとは、「小さな親善大使」の意味。IWCJでは毎月各国大使館の協力のもと駐日大使館や大使公邸、東京プリンスホテルを会場として5歳〜12歳の子ども達が大使や大使夫人、外交官とふれあい、その国の文化や習慣を体験するプログラムを開催しています。

その一貫として、IWCJではGlobal Kids College(グローバルキッズカレッジ)というプログラムも展開。子どもたちに早期から海外に目を向けさせるための国際理解教育や国際社会で活躍できるようになるために必要なスキルを習得するためのプログラムを実施しています。その中のひとつが小学校への出張授業。

今回は東京都大田区立調布大塚小学校で行われた授業に潜入取材してきました!


本プログラムは、学校での授業と大使館訪問の2部構成。今回は、オマーン大使館への訪問を予定していたため、年末年始の冬休み期間中には、児童がそれぞれオマーンの文化を調べあげ、授業に臨んだのだとか。そのせいか、子どもたちはすでに海外文化に興味津々。IWCJ代表理事・竹村真紀子さんのお話が始まると積極的に手があがります。


IWCJの出張授業で積極的に手をあげる子どもたち

授業のテーマとなったのは、「世界の食事」。小さな班に分かれて、ブータン、インド、ドイツ、オーストラリア、アメリカ、チャドという6カ国の「家族1週間分の食材」写真を見ながら、「気付いたこと、日本の食事と比べて面白いなと思うところ」、「子どものおやつ」を探していきます。


写真を見ながら、食事の違いを相談

その後、班ごとに「発見したところ」と「おやつ」を発表。(開発教育協会Dearの教材を使用)

「ブータンは唐辛子がいっぱいある」
「インドの食卓には大きなポテトチップスのようなものがたくさんあります」
「オーストラリアは肉が多い」

など、さまざまな発見が挙げられていきます。

ここから見えてくるのは、国ごとの環境と文化の違い。竹村さんから、「ブータンは寒い国だから、体を温めるために唐辛子を食べるのね」、「オーストラリアは人口に比べて土地が広大なために牛や豚を飼っている人が多く、お肉がたくさんあるの。食料が豊富な国の人は体が大きいですね」などと説明があると、子どもたちも「へぇ~」と納得した様子。そんな子どもたちを見て竹村さんは、「食事も文化も容姿も、国によってみんな違うんです。それが良い・悪いじゃないんですね。違いを知ってお互いに認め合うことが大切なんですよ」。


最後に、3日後にオマーン大使館を訪問する子どもたちのために、大使館の役割を紹介。オマーンについてもクイズ形式で学んでいました。

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IWCJがこの出張授業を始めたのは約2年前。小学1年生から実施できるといいます。

「低学年だと『まだ理解できない』と不安をもたれる方も多くいます。でも、意外に理解できているんですね。食料が豊富だと太る国があったり、逆に食べられない国があったり...。あ、違うんだなっていう気付きがあれば、それだけで意味があります。授業でもIWCJのプログラムでも大切にしているのは、五感に訴えること。IWCJのプログラムではクッキングを行いますが、その国を代表する外交官の方と一緒にその国独特の食材の臭いをかいだり、色をみたり、触ってみたり、体で実際に感じることで、子どもたちにしっかり残っていきます」(竹村さん)

今回の授業の中でも、タイで使われるアロマの香りを実際に嗅いだり、ドリアン味の飴を配ったりしていました。

「最近、高校生でも海外留学を志す子が減っています。生まれたときから、携帯電話やインターネット環境が身近にあるため、誰とでもすぐに連絡がとれ、情報が手に入る事になれているため、行くのに時間がかかって、コミュニケーションに苦労をする海外に目を向けないのかもしれません。海外に興味を持たせるには、さまざまなものに興味関心が強く、吸収の早い小学生からでないとと感じています。もちろん、海外に行かなくてもいい。国内にいても日本だけじゃなく、海外ってどうなっているんだろう?と視野を広げることがこれからの時代は必要だと思っています」(竹村さん)

実際、リトルアンバサダープログラムにも参加している子どもたちは、海外に興味がわいてその国を訪れたり、海外を知ることで、改めて日本国内にも興味がわくといった効果もあるそう。外国と日本の文化の違い、人種の違いを知ることで、子どもたちは他者と自分の違いを受け入れ、優しさを身に付けることもできます。海外を知ることで得るものは大きいようです。

この出張授業は、学校側から要望があれば対応可能とのこと(※地域や日程により要相談)。ただし、個人からの依頼には受けられないので、興味がある方は一度、お子さんが通っている学校に相談してみて。


(石井なみえ)

☆取材協力:IWCJ財団(International Women's Club Japan)

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