小学館ファミリーネット 小学一年生

ファミリーネットニュース

エルゴの新作「360(スリーシックスティ)」を使ってみた

2014年6月20日

「エルゴ」といえば、育児中のパパママ誰もが知っている抱っこ紐の代名詞的存在。そのエルゴに、2014年5月中旬、注目の新作が登場しました。

「エルゴベビー・360(スリーシックスティ)ベビーキャリア」は、360度全方位で抱っこができる、エルゴの最上級モデル。対面抱き、腰抱き、おんぶ、そして前向き抱きの4wayで赤ちゃんの自然なすわり姿勢を実現しています。

ergo05.jpg360ベビーキャリア(\20,000+税)。カラーはブラック&キャメル、グレーの2色。新生児から15kgまで長く使えます。特に、エルゴシリーズ初となる「前向き抱っこ」(写真左)が可能になったところに注目です。
※新生児~首すわりまでは別売りの新生児用インサートが必要。前向き抱っこは生後6ヵ月から1歳ごろまで、おんぶは生後6ヵ月ごろからOK。


■ところで、エルゴってなに?

「エルゴ」の正式名称は、エルゴベビー・ベビーキャリア。それまでの抱っこ紐といえば、肩だけで赤ちゃんを支えるものや、大きな布で赤ちゃんを包み込んで肩に下げるベビースリングが中心でした。そんな中、2001年にハワイで誕生した「エルゴ」は、まるで登山のザックのように、肩だけでなく腰でも赤ちゃんを支えるという画期的なもの。

ふわふわの肩ひもと腰ベルトの3点で赤ちゃんをしっかりと支えるため、加重が分散して長時間ラクに抱っこやおんぶができる・・・。これなら育児中でもアクティブに過ごせる!と、ママからママへ口コミで一気に広がり、ついに2008年春、日本でも正規の取り扱いが開始。直後から爆発的な売れ行きとなり、いまや日本中のパパママが愛用するまでになりました。

今回は、その新作をいちはやく試した記者による使用レビューをお届け!

生後1ヵ月半の乳児による新生児用インサートを使ったレビューのほか、5か月児、1歳半児のママにも「360ベビーキャリア」を試してもらい、驚いたポイントを2つにまとめました。



驚き1:ポジションがさくっと決まる! お尻のホールド感がすごい!

ポンと無造作に赤ちゃんを入れても、ビシッと位置が決まる。これは実際に使ってみて「おっ!」といちばんに感動したポイントでした。

ergo10.jpgergo06.jpg

記者は2010年よりエルゴスポーツ(写真上。軽量化モデルで現在は廃盤)を使用していますが、赤ちゃんのお尻の位置が決まらず、ポケットの中をまさぐりながらポジションを修正することがしばしばありました。

特に新生児用のインサートを使うときは、ベルトのテンションを変えたり、右へ左へ赤ちゃんのポジションをずらしたりと微妙な調整が必要。でも「360ベビーキャリア」は、装着した直後にベストポジションが決まるので、サッと手早く身に付けられて赤ちゃんをぐずらせません。

理由は、「360ベビーキャリア」独自のバケット形状。

ふっくらと綿の入ったポケットがカップ状に開き、赤ちゃんのお尻を包み込むようにホールド。だから、赤ちゃんをポンと入れるだけで、スポッ!ときもちよくおさまるんですね。

ergo11.jpgこのバケット形状は、赤ちゃんをより確実にエルゴノミックポジション(赤ちゃんの自然なすわり姿勢)で支えるために考案されたもの。

このシートに入れると、自然に開脚して深く腰掛け、背骨が緩やかなCカーブを描くので、赤ちゃんのふとももがおしりより少し上がるという理想的な開脚姿勢になるのですね。

P1200122.jpg他社品の抱っこひもは、脚をブランとたらしておくタイプが多く、
赤ちゃんの股関節への影響を懸念する声も・・・。


■まるでイスごと赤ちゃんを抱えているよう

家事をする、上の子と遊ぶなど、ママがアクティブに動くときのホールド感も抜群です。この感覚を例えるなら、まるでイスごと赤ちゃんを抱きかかえているかのよう。しっかりと安定した姿勢のままで赤ちゃんを抱っこし続けられます。

ergo12.jpgポケットの厚みはこんな感じ。
ふっくらとした両翼が自然に広がり、
赤ちゃんのお尻と股関節を自然な角度で支えてくれます。

下は従来品のエルゴシリーズとの比較。写真右の従来品はポケットが布1枚で仕立てられていますが、写真左の「360ベビーキャリア」はふっくらとふくらみがあります。

ergo13.jpg

ちょっとかさばりそうに見えますが、ポケットの固さは肩ベルトとほぼ同じ。ふんわりとしなやかなので、折り畳んでコンパクトにまとめることができます。


■新生児用インサートを卒業したら、さらに装着がスムーズ!

現在、エルゴのオリジナルシリーズを使用している5か月の赤ちゃんのママも「あっ、これは早いわ!」と驚きのコメント。

ergo19.jpgポン、ポン、ポンと手早く装着。急いでいるときも助かる!


■おんぶでもしっかりお尻を支える!

「360ベビーキャリア」独自のホールド感は、おんぶの姿勢でも実感できるよう。1歳半の子どものおんぶを試したママは「子どもがしっかりと背中に固定されてて安定感がある。ぐらぐら動かないから、後ろが見えなくても不安感がないです」とコメントしてくれました。

ergo14.jpgバックパネルを上げると、エルゴユーザーを悩ませていた「首カックン」の防止にも。おんぶのときも安心できそうです。
ergo15.jpg


驚き2:まるで腰痛ベルト!? 長~い幅広ベルトがすごい!

「360ベビーキャリア」のもう一つの注目点は、腰ベルトが改良されたこと。

従来品の1.5倍はあろうかという幅の広~いベルトは、全長約150cm。着物の帯のように、ぐるりと腰全体に1巻き以上できる、充分な長さがあります。

ergo18.jpg上が従来品、下が新作。
約7.5cmだったベルトの幅は、約11.5cmへサイズアップ。
長さも圧倒的に長くなりました。

この太くて長いベルトを、面ファスナーでしっかりと接合し、さらに安全ベルトでカチッと固定します。

ergo16.jpgergo17.jpg
安定感のある装着感は、まるで腰痛ベルトのよう! 広い面積で赤ちゃんの重さをしっかりと分散するので、着けた瞬間から「抱っこが軽い!」と、従来品や他社製品との違いを感じる人も多いことでしょう。

腰ベルトの食い込みが気になっていた人にも、この改良はうれしいポイントです。


■おんぶへのフォームチェンジも問題なし!

エルゴといえば、抱っこからおんぶへ、赤ちゃんをおろすことなく素早く姿勢を変えられるのもファンを魅了しているところ。

「360ベビーキャリア」のベルトは幅がぐっと広くなったため、おんぶへのチェンジの際にウエストでベルトを回しにくそうな感じがしますが、初めての装着でも問題なくフォームチェンジができました。

P1200086.jpgP1200089.jpg肩ベルトを外し、腰ベルトを回しながら、
赤ちゃんをバウンドさせてトン、トン、トン。
幅広の腰ベルトの下にしっかりと手を差し込んで手前へ引くと、
すばやくおんぶへ姿勢を変えられました!


■唯一の難点は、外すときに赤ちゃんが目を覚ましてしまうこと...

赤ちゃんの加重を支えて食い込みも少ない幅広の腰ベルト。面ファスナーでしっかりと接着できますが、これがアダとなることも...。

そう、面ファスナーをはがすときの「バリバリッ」という音で、せっかく眠った赤ちゃんが目を覚ましてしまうのです(涙)。

ergo16.jpgバリバリバリッ! 
幅約7cm、長さ約27cmの面ファスナーが出す音は、
なかなかの大きさです...。

従来品の腰ベルトは「カチッ」とバックルをはめるだけでOKだったのですが、「360ベビーキャリア」は、長い腰ベルトをぐるりと巻きつけるのに手間がかかるのも残念です。

腰の安定感と引き換えに、手間と音がちょっと増えた...という感じでしょうか。


■まとめ
「ファーストエルゴ」だけでなく「2つめエルゴ」としても買い!
腰ベルトのバージョンアップは今後に期待?

スリング3つ、折り畳み抱っこ紐1つ、新生児から使える北欧製ベビーキャリー(腰ベルトなし)などを経て、ジプシーの果てにエルゴにたどり着いた記者。「育児のマストアイテムはなに?」と聞かれたら、迷わずエルゴを挙げるくらい、エルゴには長らくお世話になりました。

この春二人目を出産し、エルゴは2つも要らないかな...?と思わなくもありませんでしたが、「360ベビーキャリア」の安定感とホールド感はちょっと別物。エルゴのヘビーユーザーとしても、ただただ驚きです!

新生児用インサートを使ってもササッと装着できる(ポジションがすばやく決まる)ので、上の子の保育園の送迎に、日々の家事にと、生後1ヵ月ごろから360ベビーキャリアを使わない日はありません。

それだけに、腰ベルトのわずらわしさと、はがすときの音が残念でならず・・・(涙)。

日々進化しつづける育児用品。エルゴ待望の新作は、期待以上の驚きに満ちたものでした。さらに今後の改良へ期待を寄せたいと思います。

(飯田陽子)

【画像提供】
株式会社ダッドウェイ
http://www.dadway.com/

最近のニュース